定期テストの結果が返ってきたら何を見る?点数だけで終わらせない振り返り方

こんにちは。家庭教師歴20年の草谷です。

この時期、多くの中学校では定期テストが終わり、少しずつ答案が返ってきている頃ではないでしょうか。

お子様がテストを持ち帰ると、保護者様もまず点数に目が向くと思います。

「前回より上がった」
「思っていたより低かった」
「勉強したのに結果につながらなかった」
「この点数で今後は大丈夫なのだろうか」

このように、点数を見て安心したり、不安になったりすることもあると思います。

静岡県の公立中学校では、定期テストは各教科50点満点、5教科合計250点満点で行われるのが一般的です。

点数は、学習の成果を確認する大切な数字です。

しかし、点数だけを見て一喜一憂し、そのまま答案をしまってしまうと、せっかく受けたテストを次の学習に生かすことができません。

定期テストで本当に大切なのは、結果そのものだけではなく、

「なぜ間違えたのか」
「どの勉強が効果的だったのか」
「次のテストまでに何を変えるのか」

を整理することです。

今回は、定期テストが返ってきたあとに、答案のどこを確認すればよいのか、家庭でどのように振り返ればよいのかを、家庭教師目線でわかりやすくお話しします。

目次

確認したいのは点数だけではない

テストが返却されたら、まず次の5つを確認します。

  1. 基本問題を落としていないか
  2. 知識不足とケアレスミスのどちらが多いか
  3. 時間が足りずに解けなかった問題はないか
  4. 勉強した範囲が実際に得点につながったか
  5. ワークや提出物の進め方に問題はなかったか

同じ35点でも、基本問題を多く落としている場合と、基本問題は取れていて難しい問題で失点した場合では、次に取り組む内容が異なります。

たとえば、基本問題で失点している場合は、教科書や学校ワークの内容をもう一度確認する必要があります。

一方、基本問題は取れていて応用問題で失点している場合は、考え方を説明する問題や、複数の知識を組み合わせる問題に取り組む必要があります。

まずは点数の数字だけではなく、答案の中身を見ることが大切です。

平均点と比べてどうだったかを見る

テストの点数を見るときは、自分の点数だけでなく、学校や学年の平均点も確認しましょう。

たとえば、同じ35点でも、平均点が25点のテストであれば、比較的よくできていたと考えられます。

一方で、平均点が40点のテストで35点だった場合は、基本的な問題で失点している可能性があります。

ただし、平均点より高いか低いかだけで判断する必要はありません。

大切なのは、

「平均点との差が前回よりどう変わったか」
「目標としていた点数に届いたか」
「自分が取るべき問題を取れたか」

を見ることです。

前回より点数が下がっていても、テスト自体が難しく、平均点も大きく下がっていることがあります。

反対に、点数が上がっていても、平均点がそれ以上に上がっている場合は、学年内での位置はあまり変わっていない可能性があります。

点数だけで叱ったり、安心したりする前に、テスト全体の難易度も確認してあげてください。

5教科の合計点だけで判断しない

静岡県の公立中学校では、5教科合計250点満点で結果を見ることが多いと思います。

5教科の合計点は、全体的な学力の変化を確認するうえで役立ちます。

ただし、合計点だけを見ていると、教科ごとの課題を見落としてしまうことがあります。

たとえば、前回と今回の合計点がどちらも170点だったとしても、

前回は5教科が30点台でそろっていた。

今回は英語と数学が40点を超えた一方、理科と社会が大きく下がった。

という場合では、学習の状況がまったく異なります。

合計点を見るときは、

・大きく上がった教科
・大きく下がった教科
・毎回点数が安定している教科
・なかなか点数が上がらない教科

もあわせて確認しましょう。

間違いを4つに分けて考える

テスト直しをするときは、間違えた問題をすべて同じように扱うのではなく、原因ごとに分けることがおすすめです。

大きく分けると、次の4種類があります。

1. 知識が足りなかった

漢字や英単語、社会・理科の重要語句、数学の公式などを覚えておらず、答えられなかった問題です。

この場合は、必要な知識をもう一度覚え直す必要があります。

ただ答えを書き写すだけではなく、

「次に同じ内容を聞かれたときに、何も見ずに答えられるか」

まで確認しましょう。

英単語や漢字、理科・社会の用語は、答えを見ればわかる状態では不十分です。

テスト本番では、何も見ずに自分で思い出す必要があります。

2. 解き方がわからなかった

公式や用語は知っていても、問題への使い方がわからなかったケースです。

数学の文章題や関数、理科の計算問題、英語の並べ替え問題などでよく見られます。

この場合は、答えだけを覚えるのではなく、解き方の手順を確認します。

「何を求める問題だったのか」
「どの知識を使えばよかったのか」
「どの順番で考えればよかったのか」

を整理することが大切です。

先生や解説の説明を聞いて理解できても、自分一人で解けなければ、まだ十分に身についているとはいえません。

説明を確認したあとは、答えを隠してもう一度解いてみましょう。

3. ケアレスミスをした

計算の符号を間違えた、単位を書き忘れた、問題文を読み飛ばした、英単語のつづりを間違えたといったミスです。

ケアレスミスは、「次は気をつけよう」と思うだけでは、なかなか減りません。

どのようなミスが多いのかを具体的に確認する必要があります。

たとえば、

・正負の符号を間違える
・答えを解答欄へ写すときに間違える
・「適切でないもの」を選ぶ問題で読み違える
・漢字指定なのにひらがなで書く
・単位をつけ忘れる
・英単語の大文字と小文字を間違える

など、自分のミスの傾向を知ることが大切です。

自分が間違えやすいポイントがわかれば、見直しの際に確認する場所もはっきりします。

4. 時間が足りなかった

最後まで解けなかった場合は、問題の難しさだけでなく、時間の使い方にも課題がある可能性があります。

難しい問題に時間をかけすぎていなかったか。

わからない問題で長く止まっていなかったか。

見直しの時間を取れなかったか。

記述問題を最後に残しすぎていなかったか。

これらを振り返りましょう。

テストでは、すべての問題を順番どおりに解く必要はありません。

わからない問題はいったん飛ばし、取れる問題から確実に解くことも大切です。

基本問題を落としていないか確認する

点数を上げるためには、難しい問題を解けるようにすることも必要です。

しかし、それ以上に大切なのは、基本問題を落とさないことです。

特に定期テストでは、

・学校ワークに載っていた問題
・授業中に扱った問題
・教科書の例題
・小テストで出た内容
・先生が重要だと説明した内容

が出題されることがあります。

こうした問題で失点している場合は、勉強時間よりも勉強の仕方を見直す必要があります。

ワークを一度終わらせただけになっていなかったか。

丸つけをして、赤で答えを書いただけになっていなかったか。

間違えた問題を解き直していたか。

テスト前に、答えを見ずに解けるか確認したか。

ここまで振り返ると、次のテストに向けた改善点が見えてきます。

勉強した内容が点数につながったかを見る

テスト前に勉強した内容が、実際に得点につながったかも確認しましょう。

たとえば、英単語をしっかり覚えて単語問題が取れたのであれば、その勉強方法は効果があったと考えられます。

数学のワークを繰り返し解き、同じ形式の問題を取れたのであれば、その取り組みも続ける価値があります。

反対に、長い時間ノートをきれいにまとめたのに、問題として出されたときに答えられなかった場合は、勉強方法を変える必要があります。

大切なのは、

「何時間勉強したか」

だけではなく、

「その勉強によって何ができるようになったか」

を見ることです。

点数が上がらなかったときも、すべての勉強が無駄だったわけではありません。

効果があった勉強と、改善した方がよい勉強を分けて考えましょう。

学校ワークの進め方を振り返る

テスト結果が思うようにいかなかった場合は、学校ワークをどのように進めたかも確認しましょう。

よくあるのが、

・提出日前日にまとめて終わらせた
・答えを見ながら空欄を埋めた
・丸つけだけして直しをしなかった
・わからない問題を飛ばしたままにした
・一度解いただけで終わった

という状態です。

学校ワークは、提出するためだけのものではありません。

テストで解けるようにするための教材です。

理想は、テスト1週間前までに一度終わらせ、その後は間違えた問題を中心に解き直すことです。

次のテストでは、ワークを終わらせる日を早めるだけでも、勉強の質が大きく変わります。

教科ごとに振り返るポイント

国語

国語では、文章の内容だけでなく、設問の読み方を確認します。

「理由を答えなさい」と聞かれているのに、内容の説明だけを書いていなかったか。

「本文中の言葉を使って」と書かれているのに、自分の言葉だけで答えていなかったか。

選択問題で、本文の根拠を確認せずに選んでいなかったか。

また、漢字や文法など、勉強すれば確実に取れる問題を落としていないかも確認しましょう。

数学

数学では、どこで間違えたかを途中式までさかのぼって確認します。

計算ミスなのか。

公式を覚えていなかったのか。

問題文を正しく読み取れなかったのか。

式の立て方がわからなかったのか。

答えだけを書き直すのではなく、最初からもう一度解き直すことが大切です。

途中式を書いていない場合は、どこで間違えたのかわからないことがあります。

次のテストに向けて、途中式を丁寧に書く習慣もつけましょう。

英語

英語では、単語・文法・語順・長文のどこで失点したかを分けます。

単語を覚えていなかったのか。

be動詞と一般動詞を混同したのか。

疑問文や否定文の語順を間違えたのか。

長文で時間が足りなかったのか。

英語は積み重ねの教科なので、今回のテスト範囲だけでなく、前の単元が原因になっていることもあります。

現在の単元だけを繰り返しても改善しない場合は、少し前の内容まで戻って確認する必要があります。

理科

理科では、知識問題と計算・実験問題を分けて確認します。

用語を覚えていなかった場合は、知識の復習が必要です。

一方、実験結果やグラフを読み取れなかった場合は、用語の暗記だけでは足りません。

「なぜこの結果になるのか」
「このグラフから何がわかるのか」
「条件が変わると結果はどう変化するのか」

まで説明できるか確認しましょう。

社会

社会では、用語を覚えていても、資料問題や記述問題で点を落とすことがあります。

人物名や地名だけでなく、

「なぜその出来事が起きたのか」
「その後どのような変化があったのか」
「資料から何が読み取れるのか」

まで確認することが大切です。

一問一答だけで勉強していた場合は、資料問題や記述問題にも取り組みましょう。

テスト直しはどうやればいい?

テスト直しでは、赤ペンで正解を書くだけでは不十分です。

おすすめは、次の流れです。

  1. 間違えた原因を確認する
  2. 教科書やワークで内容を調べる
  3. 解説を見ながら解き方を理解する
  4. 答えを隠して、もう一度自力で解く
  5. 数日後にもう一度解く

特に大切なのは、答えを見ずに解き直すことです。

解説を読んだ直後は、わかったように感じます。

しかし、何も見ずに解けなければ、まだ自分の力になったとはいえません。

一度直した問題も、数日後にもう一度解いてみましょう。

数日後にも自力で解ければ、内容が身についてきたと考えられます。

次のテストまでに変えることを3つ決める

テストの振り返りをしたら、次に向けて改善することを決めます。

ただし、最初から多くのことを変えようとすると、続かないことがあります。

まずは3つ程度に絞りましょう。

たとえば、

・学校ワークをテスト1週間前までに終わらせる
・間違えた問題には印をつけて、必ず解き直す
・英単語を毎日10個ずつ確認する

といった具体的な目標がおすすめです。

「次は頑張る」
「もっと勉強する」

だけでは、何を変えればよいのかわかりません。

いつ、何を、どのくらいやるのかまで決めることが大切です。

保護者様が家庭でできる声かけ

テストの点数が思ったより低いと、保護者様もつい、

「こんな点数で大丈夫なの?」
「もっと勉強しないと」
「ちゃんと勉強していたの?」

と言いたくなることがあると思います。

しかし、点数が低かったことは、本人もわかっています。

強く責められると、答案を見せたくなくなったり、振り返りを避けたりすることがあります。

まずは、

「どこが難しかった?」
「勉強したところは取れていた?」
「惜しかった問題はどれ?」
「次はどこを変えたらよさそう?」

と、一緒に答案を見る形がおすすめです。

点数が上がった場合も、結果だけでなく、

「ワークを早く始めたのがよかったね」
「間違い直しをしたところが取れていたね」
「毎日続けた成果が出たね」

と、点数につながった行動をほめてあげると、次も同じ取り組みを続けやすくなります。

点数が下がっても、すぐに決めつけない

テストの点数が下がると、

「勉強していなかった」
「やる気がない」
「この教科は苦手」

と考えてしまいがちです。

しかし、原因は一つとは限りません。

テスト範囲が広かった。

問題が前回より難しかった。

ワークを始める時期が遅かった。

部活動や学校行事で疲れていた。

勉強方法が合っていなかった。

このような要因が重なっていることもあります。

大切なのは、点数だけでお子様を評価することではなく、原因を見つけて次の行動につなげることです。

まとめ

定期テストが返ってきたときに確認したいのは、点数だけではありません。

平均点と比べてどうだったか。

基本問題を落としていないか。

知識不足なのか、解き方がわからなかったのか。

ケアレスミスや時間不足がなかったか。

テスト前の勉強が、実際に得点につながったか。

これらを振り返ることで、次のテストまでに何を変えればよいかが見えてきます。

静岡県の公立中学校では、定期テストが各教科50点、5教科250点満点で実施されるのが一般的です。

そのため、1教科で2点、3点を上げることでも、5教科の合計では大きな違いになります。

難しい問題を1問解けるようにすることも大切ですが、まずは覚えれば取れる問題や、学校ワークに載っている基本問題を確実に取ることが、点数を伸ばす近道です。

テストは、今の学力を決めつけるものではありません。

これまでの勉強方法を確認し、次の学習につなげるための材料です。

家庭教師の現場でも、点数だけを見るのではなく、答案を一緒に確認し、

「どこで間違えたのか」
「何を変えれば次に取れるのか」
「どの勉強は続けた方がよいのか」

を整理することを大切にしています。

まずは返却された答案をしまう前に、間違えた問題を一緒に確認してみてください。

テスト後の振り返りが変わると、次のテストに向けた勉強の仕方も少しずつ変わっていきます。

目次