静岡県立静岡高等学校とは?学校の特色・進学実績・入試情報を解説

こんにちは。家庭教師歴20年の草谷です。

静岡県内で高校を検討している中学生や保護者様から、よく次のようなご相談をいただきます。

「静岡高校はどのような学校ですか?」
「授業の進度は速いですか?」
「内申点や学調では、どのくらい必要ですか?」
「入試では内申点と当日点のどちらが重視されますか?」
「入学後は、大学受験に向けてどのような学習をしますか?」

静岡県立静岡高等学校、通称「静高」は、長い歴史を持ち、難関大学への合格者を多数輩出している高校です。

私自身も静岡高校の卒業生です。

卒業生として振り返ると、静岡高校は高い目標を持つ生徒が多く、授業だけでなく、学校行事や部活動にも主体的に取り組む雰囲気のある学校だと感じています。

周囲から刺激を受けながら学べることは大きな魅力ですが、その一方で、入学後は授業の進度に合わせて自分で学習を進める力も必要になります。

今回は、静岡県立静岡高等学校の全日制普通科について、学校の公式情報と静岡県教育委員会の公表資料をもとに、学校の特色や進学実績、入試情報を保護者様向けにわかりやすく解説します。

※本記事は2026年6月時点の学校公式サイトおよび静岡県教育委員会の公表資料をもとに作成しています。学校の制度や入試情報については、必ず最新の公式情報もご確認ください。

目次

静岡県立静岡高等学校の基本情報

項目内容
学校名静岡県立静岡高等学校
通称静高
設置学科全日制普通科
所在地静岡県静岡市葵区長谷町66
課程全日制・定時制
校訓卬高(こうこう)
全日制普通科の募集定員令和8年度は320人

この記事では、主に全日制普通科について説明します。

静岡高校は、1878年に静岡師範学校内へ中学課が開設されたことを起点とする、長い歴史を持つ学校です。

現在の「静岡県立静岡高等学校」という校名になったのは1953年です。

所在地は静岡市葵区長谷町で、JR静岡駅からバスを利用した場合、「長谷通り」バス停で下車して徒歩約3分です。

校訓「卬高」とは?

静岡高校の校訓は、**「卬高(こうこう)」**です。

「卬高」には、「高きを仰ぐ」という意味があります。

学校公式のスクール・ミッションでは、校訓「卬高」の精神のもと、主体的に学び、探究心を持って課題解決に取り組み、将来は国内外のさまざまな分野で活躍する人材を育てることを目指しています。

単に大学入試で高い点数を取るだけでなく、

  • 高い志を持って社会に貢献しようとすること
  • 幅広い教養を身につけること
  • 物事を多角的・総合的に判断すること
  • 主体的に学び続けること
  • 多様な価値観を認めること

なども重視されています。

静岡高校を志望する場合は、「勉強が得意」というだけでなく、自分から学び、新しいことに挑戦し続ける姿勢も大切になります。

静岡高校の授業の特徴

65分授業を基本としている

静岡高校では、通常の授業時間が65分に設定されています。

平日は原則として65分授業を5時限行い、月曜日にはLHRの時間があります。

多くの中学校では1時限50分程度のため、入学直後は授業時間を長く感じる生徒もいるかもしれません。

一方で、一つの教科をじっくり扱えるため、説明・演習・考察まで授業内で進めやすいという特徴があります。

土曜授業も実施される

学校公式サイトによると、土曜日に3時限の授業を年間およそ14日実施しています。

平日の授業に加えて土曜日も学習する日があるため、授業時間を確保しながら、大学受験を見据えた学習を進めていく学校であることがわかります。

ただし、授業時間が多いだけで成績が伸びるわけではありません。

授業内容をその日のうちに復習し、わからないところをためない習慣が重要になります。

探究学習にも力を入れている

静岡高校では、「総合的な探究の時間」を**「卬高探究」**と呼んでいます。

1年生から2年生にかけて、自分で問いを立て、調査・研究を行い、論文を作成するゼミ形式の課題探究に取り組みます。

探究学習では、教科書の内容を覚えるだけでなく、

  • 自分で課題を見つける
  • 必要な情報を集める
  • 情報を整理して考察する
  • 他者と協力して取り組む
  • 自分の考えを論理的に伝える

といった力が求められます。

大学入試でも、総合型選抜や学校推薦型選抜を中心に、探究活動や自分の考えを表現する力が重視される場面が増えています。

卬高探究での経験は、大学進学後の学びにもつながるでしょう。

DXハイスクールの採択校

静岡高校は、文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業」、いわゆるDXハイスクールの採択校です。

情報や数学などを重視するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究学習の充実を進めています。

今後は、大学や社会でもデータを読み取り、ICTを使って課題を解決する力がますます必要になります。

静岡高校では、従来の教科学習に加え、情報活用能力や探究力の育成にも力を入れています。

国際的な学びの機会もある

静岡高校では、希望者を対象とした国際教育も行われています。

たとえば、外国人大学生と英語でプロジェクトやディスカッションに取り組む「グローバル・スタディーズ・プログラム」があります。

また、国際関係や外交問題を専門家から学ぶ講座、海外研修や留学事業への参加など、学校の外へ学びを広げる機会も用意されています。

英語のテストで点を取ることだけでなく、実際に英語を使って考え、相手に伝える経験を重視していることが特徴です。

学校行事と部活動

静岡高校では、学習だけでなく、学校行事や部活動にも多くの生徒が取り組んでいます。

代表的な行事が「卬高祭」です。

卬高祭には、文化祭、展示発表を行う卬高展、クラス対抗の無言劇である「仮装」の3部門があります。

特に仮装は、クラスごとに大道具・小道具・衣装・音響などの役割を分担して、一つの作品をつくり上げる伝統的な行事です。

自分たちで企画を進めるため、学力だけではなく、協調性やリーダーシップも求められます。

部活動に所属して高校生活を送る生徒も多く、勉強と学校行事・部活動を両立させる時間管理が重要になります。

静岡高校の進学実績

静岡高校は、国公立大学や難関私立大学への合格者を多数輩出しています。

学校公式サイトに掲載されている令和7年度入試の延べ合格者数を見ると、現役生と既卒生の合計で、主な大学は次のようになっています。

大学延べ合格者数
東京大学16人
京都大学10人
名古屋大学11人
静岡大学22人
浜松医科大学9人
早稲田大学42人
慶應義塾大学27人

また、国公立大学医学科の延べ合格者数は、現役・既卒を合わせて25人と公表されています。

なお、これらは1人が複数の大学・学部に合格した場合も含む「延べ人数」です。

合格実績だけで学校を選ぶのではなく、自分が高校でどのように学び、どの進路を目指したいのかまで考えることが大切です。

静岡高校の入試では何が見られる?

静岡県公立高校の一般選抜では、主に次の資料を使って選抜が行われます。

  • 調査書
  • 5教科の学力検査
  • 面接
  • 学校によって設定される学校独自選抜資料

一般選抜には、各高校が独自に定める「学校裁量枠」と、県共通の方法で選抜する「共通枠」があります。

最初に学校裁量枠の選抜が行われ、その後、残りの受検者を対象に共通枠の選抜が行われます。

静岡高校を受検する場合も、内申点だけ、または入試当日の点数だけで決まるわけではありません。

調査書・学力検査・面接を含めて準備する必要があります。

令和8年度の募集定員と倍率

令和8年度の静岡高校全日制普通科の入試結果は、次のとおりです。

項目人数・倍率
募集定員320人
志願変更後の志願者数419人
志願倍率1.31倍
受検者数418人
合格者数335人
実質倍率1.25倍

志願変更後の時点で、募集定員320人に対して419人が志願しました。

県教育委員会が公表した最終結果では、受検者418人、合格者335人、実質倍率は1.25倍でした。

倍率は年度によって変わります。

前年の倍率だけで「今年も同じくらいになる」と判断するのではなく、その年度の志願状況を確認することが必要です。

静岡高校の学校裁量枠

令和8年度の静岡高校では、普通科の募集定員の3%程度を対象として、男子野球の学校裁量枠が設定されました。

募集定員320人に対して、目安となる人数は10人です。

志願変更後の学校裁量枠の志願者は11人でした。

この枠では、男子野球における実績・適性・活動意欲が重視されます。

調査書の9教科評定が一定の水準に達していることに加え、調査書の活動記録や実技検査などを用いて選抜されます。

ただし、男子野球の実績があるだけで合格できるわけではありません。

調査書、面接、学力検査についても、一定の水準が必要です。

また、学校裁量枠を希望しない一般の受検者は、主に共通枠での合格を目指すことになります。

※学校裁量枠の内容や割合は年度によって変更される可能性があります。

静岡高校の内申点・学調点数ボーダー

eカテでは、過去の状況などをもとに、静岡高校普通科の目安を次のように考えています。

学調点数ボーダー:188点前後/250点
内申点ボーダー:40点前後/45点

この記事でいうボーダーとは、合格可能性がおよそ50%になると考えられる目安のラインです。

この数値は、静岡県教育委員会や静岡高校が公式に発表している合格基準ではありません。

あくまでeカテによる推定値です。

また、内申点40・学調188点を超えていれば必ず合格できるという意味でもありません。

反対に、どちらかが少し届いていないからといって、必ず不合格になるわけでもありません。

年度ごとの倍率や受検者層、入試問題の難易度によって、合格ラインは変動します。

内申点と学調はセットで考える

静岡高校を目指す場合、内申点と学調のどちらか一方だけを見るのはおすすめできません。

たとえば、

  • 内申点は目安に届いているが、学調の点数が不足している
  • 学調では点数が取れているが、内申点が不足している
  • どちらも目安に近いが、教科ごとの点数に大きなばらつきがある

など、受検生によって状況は異なります。

内申点が不足している場合は、定期テストだけでなく、提出物、小テスト、授業での取り組み、副教科も見直す必要があります。

学調や模試の点数が不足している場合は、入試本番で得点できる力を高めなければなりません。

特に静岡高校を目指す場合、基本問題を落とさないだけでなく、思考力や記述力を求める問題にも対応できるようにしておく必要があります。

静岡高校を目指すための勉強法

中学1・2年生

中学1・2年生のうちは、英語と数学の基礎を確実にすることが大切です。

英語では、単語だけでなく、文法を理解して自分で英文を作れるようにします。

数学では、途中式を省略せず、計算過程を正確に書く習慣をつけましょう。

また、静岡県の高校入試では中学3年生の内申点が重要になりますが、中学3年生になって急に勉強方法を変えるのは簡単ではありません。

中学1・2年生のうちから、提出物を期限までに出す、間違い直しをする、定期テスト前に計画を立てるといった習慣を整えることが必要です。

中学3年生の前半

中学3年生の前半は、内申点を意識しながら、これまでの学習内容の復習を進めます。

定期テストでは、学校ワークを終わらせるだけでなく、答えを見ずに解ける状態まで繰り返します。

夏休みまでに、中学1・2年生の英語・数学・理科・社会の苦手単元を整理しておきたいところです。

学調・入試対策

学調や入試では、広い範囲から出題されます。

そのため、単元ごとの学習だけでなく、複数の単元を組み合わせた問題や、初めて見る資料を読み取る問題にも慣れる必要があります。

過去問を解く際は、点数だけを見るのではなく、

「なぜ間違えたのか」
「知識が足りなかったのか」
「問題文を読み違えたのか」
「時間が足りなかったのか」

まで振り返ることが大切です。

静岡高校に向いている生徒

静岡高校は、次のような生徒に向いていると考えられます。

  • 高い目標を持って学習を続けられる
  • 授業を受けるだけでなく、自分で復習できる
  • わからないことをそのままにしない
  • 大学進学を見据えて学習したい
  • 探究活動や国際的な学びに関心がある
  • 勉強と学校行事・部活動を両立したい
  • 周囲の生徒と刺激し合いながら成長したい

一方で、入学することだけを目標にしてしまうと、入学後に授業の進度や課題への対応で苦労する可能性があります。

高校合格はゴールではありません。

入学後も、自分で学習計画を立てて続けられるかを考えて志望校を選ぶことが大切です。

2026年度の土曜オープンスクール

静岡高校では、中学3年生と保護者を対象とした土曜オープンスクールが実施されています。

2026年6月時点で今後予定されている日程は、次のとおりです。

  • 9月5日
  • 9月26日
  • 10月10日
  • 10月31日

時間はいずれも午前10時から午前11時45分までの予定です。

参加は、中学3年生と保護者1人が対象で、各家庭につき年間1回とされています。

申込方法や空き状況は変更される可能性があるため、参加を希望する場合は、必ず静岡高校の公式サイトで最新情報をご確認ください。

まとめ

静岡県立静岡高等学校は、長い歴史を持ち、高い水準の教科学習と探究学習の両方に力を入れている高校です。

65分授業や土曜授業に加え、卬高探究、DXハイスクール、国際教育など、幅広い学びの機会があります。

令和8年度の全日制普通科では、募集定員320人に対して志願変更後419人が志願し、志願倍率は1.31倍でした。

eカテによる内申点・学調点数の目安は、

内申点40点前後/45点
学調188点前後/250点

ですが、これらは合格を保証する数値ではありません。

静岡高校を目指す場合は、内申点、学調、模試、過去問の結果を総合的に見ながら、どの教科をどのくらい伸ばす必要があるのかを具体的に考えることが大切です。

家庭教師の現場でも、静岡高校のような高い目標を目指す場合は、難しい問題をたくさん解くだけではなく、基本問題を確実に得点する力、間違いの原因を分析する力、自分で学習を続ける力が重要になります。

学校説明会やオープンスクールにも参加し、学校の雰囲気や授業の様子を確認したうえで、自分に合った志望校かどうかを考えていきましょう。

※令和9年度入試の詳しい募集定員・学校裁量枠・日程などは、2026年6月時点ではすべて公表されていません。出願時には、静岡県教育委員会および静岡高校が発表する最新の募集要項を必ずご確認ください。

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