定期テスト前にやってはいけない勉強法とは?点数につながらない勉強の特徴

こんにちは。家庭教師歴20年の草谷です。
保護者様からよくいただくご相談のひとつに、
「テスト前は勉強しているのに、点数が上がりません」
「机には向かっているのに、結果につながっていない気がします」
「ワークは提出しているのに、テストになると解けません」
「本人は頑張っているつもりなのに、点数が安定しません」
というものがあります。
このような場合、勉強時間が足りないこともありますが、それ以上に 勉強のやり方が点数につながっていない ことがあります。
定期テストでは、ただ長い時間机に向かえば点数が上がるわけではありません。
大切なのは、テスト本番で「自分の力で解ける状態」にしておくことです。
今回は、定期テスト前にやってしまいがちな、点数につながりにくい勉強法についてお話しします。
1. ワークを「終わらせるだけ」で満足する
定期テスト前に一番多いのが、学校ワークを終わらせるだけで満足してしまう勉強です。
もちろん、学校ワークを提出することは大切です。
ただし、ワークは提出するためだけのものではありません。
本来は、テスト範囲の内容を理解し、問題を解けるようにするためのものです。
よくあるのが、
・答えを見ながら埋める
・丸つけだけして終わる
・間違えた問題をそのままにする
・提出日前日に急いで終わらせる
・わからない問題を飛ばしたままにする
という状態です。
これでは、ワークは終わっていても、テスト本番で点数につながりにくくなります。
大切なのは、ワークを一度終わらせたあとです。
間違えた問題をもう一度解く。
答えを見ずに解けるか確認する。
なぜ間違えたのかを見直す。
似た問題でも解けるようにする。
ここまでやって、初めてワークがテスト勉強になります。
2. ノートをきれいにまとめることに時間をかけすぎる
テスト前に、ノートまとめを頑張る子も多いです。
色ペンを使って、見やすくまとめること自体は悪いことではありません。
ただし、ノートをきれいに作ることが目的になってしまうと、点数にはつながりにくくなります。
特に、テスト直前に社会や理科のノートを最初からきれいにまとめ直すと、それだけで多くの時間を使ってしまいます。
本人は勉強した気になりますが、実際には「書き写しただけ」で終わっていることもあります。
テストで必要なのは、きれいなノートを作ることではなく、覚えた内容を自分で思い出せることです。
ノートまとめをする場合は、
・重要語句を隠して言えるか
・説明を自分の言葉でできるか
・問題として出されたときに答えられるか
まで確認することが大切です。
まとめて終わりではなく、覚えて使える状態にすることを意識しましょう。
3. 答えを見て「わかったつもり」になる
解説を読んだときは理解できたのに、テストで同じような問題が出ると解けない。
このような経験は、多くの子にあります。
これは、答えや解説を見て「わかったつもり」になっている状態です。
答えを見ると、たしかに理解したように感じます。
しかし、テスト本番では答えも解説もありません。
自分で問題を読み、考え、答えを出さなければなりません。
そのため、答えを見て理解したあとは、必ずもう一度、何も見ずに解くことが必要です。
特に数学や英語は、
「解説を読めばわかる」
「先生に説明されるとわかる」
「でも一人では解けない」
という状態になりやすい教科です。
この場合、理解が足りないというより、自力で解く練習が不足していることがあります。
4. 得意な教科ばかり勉強する
テスト前になると、つい得意な教科ばかり勉強してしまう子がいます。
得意な教科は進みやすく、勉強していても苦しくありません。
問題が解けるので、本人も「勉強している」という実感を持ちやすいです。
しかし、点数を上げるという意味では、苦手教科や苦手単元に向き合うことも必要です。
もちろん、苦手教科ばかりを長時間やると、気持ちが続かないこともあります。
その場合は、
「数学を30分やったら、得意な社会を20分やる」
「英語の単語を覚えたら、理科の確認問題を解く」
「苦手な文章題を2問だけやる」
というように、バランスを取るとよいです。
大切なのは、得意な教科だけでテスト勉強を終わらせないことです。
5. 暗記を一夜漬けで済ませようとする
理科や社会、英単語、漢字などは、暗記が必要です。
しかし、暗記をテスト前日にまとめてやろうとすると、なかなか定着しません。
一夜漬けで覚えた内容は、テスト当日に忘れてしまったり、少し聞かれ方が変わると答えられなかったりします。
暗記は、一度に長時間やるよりも、短時間で何度も繰り返す方が効果的です。
たとえば、
・英単語を毎日10個確認する
・社会の用語を赤シートで何度も見る
・理科の重要語句を声に出して確認する
・漢字を数日に分けて練習する
このように、少しずつ繰り返すことで記憶に残りやすくなります。
暗記は「見た回数」「思い出した回数」が大切です。
テスト前日に一気に詰め込むのではなく、早めに始めることが必要です。
6. 間違えた問題をそのままにする
点数が伸びにくい子に多いのが、間違えた問題をそのままにしてしまうことです。
丸つけをして、赤で答えを書いて終わり。
これでは、次に同じ問題が出ても、また間違えてしまう可能性があります。
テスト勉強で一番大切なのは、できなかった問題をできるようにすることです。
間違えた問題は、自分の弱点を教えてくれる大切な材料です。
「なぜ間違えたのか」
「どこまでは合っていたのか」
「次に同じ問題が出たらどう解くのか」
を確認することで、点数につながる勉強になります。
特に数学では、計算ミスなのか、公式を覚えていないのか、問題文の読み取りができなかったのかによって、対策が変わります。
英語でも、単語ミスなのか、文法ミスなのか、語順のミスなのかを見分けることが大切です。
7. テスト範囲表を見ずに勉強する
意外と多いのが、テスト範囲表をしっかり見ていないケースです。
テスト範囲表には、どこから出題されるのか、提出物は何か、ワークのページはどこまでか、先生からのアドバイスなどが書かれていることがあります。
それを確認せずに勉強すると、必要なところが抜けてしまったり、あまり出ないところに時間をかけすぎたりすることがあります。
テスト勉強を始める前に、まずテスト範囲表を見て、
・教科ごとの範囲
・提出物
・ワークのページ
・暗記する内容
・先生からの注意点
・テストの日程
を確認しましょう。
保護者様も、お子様に「勉強しなさい」と言う前に、
「テスト範囲表はある?」
「提出物はどこまで?」
「今回はどの教科が大変そう?」
と聞いてあげると、勉強の計画が立てやすくなります。
8. 睡眠時間を削りすぎる
テスト前に夜遅くまで勉強する子もいます。
もちろん、努力することは大切です。
しかし、睡眠時間を極端に削ると、集中力や記憶力が下がってしまいます。
特にテスト前日は、夜遅くまで新しい内容を詰め込むよりも、早めに寝て、当日に頭が働く状態にしておくことが大切です。
眠い状態でテストを受けると、
・問題文を読み間違える
・計算ミスが増える
・時間配分を間違える
・覚えたはずの内容が出てこない
ということが起こりやすくなります。
テスト前こそ、睡眠を大切にしましょう。
定期テスト前に意識したい勉強の流れ
では、定期テスト前にはどのように勉強すればよいのでしょうか。
基本は、次の流れです。
まず、テスト範囲表を確認する。
次に、学校ワークを早めに一周する。
そのあと、間違えた問題を解き直す。
暗記教科は、短時間で何度も繰り返す。
最後に、何も見ずに解けるか確認する。
この流れを作るだけでも、テスト勉強はかなり変わります。
特に大切なのは、ワークを終わらせる日をテスト前日にしないことです。
テスト前日は、ワークを終わらせる日ではなく、確認と仕上げをする日にしたいところです。
保護者様が家庭でできる声かけ
定期テスト前は、保護者様もつい不安になり、
「勉強しなさい」
「まだやっていないの?」
「このままで大丈夫?」
と言いたくなることがあると思います。
しかし、ただ勉強を促すだけでは、本人も何をすればよいかわからないことがあります。
その場合は、次のような声かけがおすすめです。
「テスト範囲表を一緒に見ようか」
「ワークは何ページ残っている?」
「間違えた問題はもう一回解いた?」
「どの教科が一番不安?」
「今日は何を終わらせる予定?」
このように、行動が具体的になる聞き方をすると、子どもも動きやすくなります。
大切なのは、責めることではなく、勉強の手順を一緒に整理することです。
まとめ
定期テスト前にやってはいけない勉強法には、いくつか共通点があります。
ワークを終わらせるだけで満足する。
ノートをきれいにまとめることに時間をかけすぎる。
答えを見てわかったつもりになる。
得意な教科ばかり勉強する。
暗記を一夜漬けで済ませようとする。
間違えた問題をそのままにする。
テスト範囲表を見ずに勉強する。
睡眠時間を削りすぎる。
これらは、どれも「勉強していない」わけではありません。
むしろ本人は頑張っているつもりのことが多いです。
しかし、やり方がずれていると、努力が点数に結びつきにくくなってしまいます。
定期テストで大切なのは、勉強時間の長さだけではありません。
テスト本番で、自分の力で解ける状態にすることです。
家庭教師の現場でも、点数が伸び悩んでいるお子様を見ると、勉強時間よりも、ワークの進め方や解き直しの仕方に課題があることが少なくありません。
まずは、次のテストに向けて、
「ワークを早めに終わらせる」
「間違えた問題をもう一度解く」
「テスト範囲表を見て計画を立てる」
この3つから始めてみてください。
勉強のやり方が整うと、同じ時間でも点数につながりやすくなります。
