読解力はどうやったらつく?家庭でできる伸ばし方を家庭教師目線で解説

こんにちは。家庭教師歴20年の草谷です。
保護者様からよくいただくご相談のひとつに、
「うちの子、読解力がない気がします」
「文章を読むのが苦手で、国語の点数が安定しません」
「算数や理科の文章題も、問題文を読み取れていないようです」
というものがあります。
読解力というと、国語だけの力のように思われがちですが、実はそうではありません。
算数の文章題、理科の実験問題、社会の資料問題、英語の長文読解など、ほとんどの教科で必要になる土台の力です。
そのため、読解力が弱いままだと、学年が上がるにつれて「内容はわかっているのに点数につながらない」ということが増えてきますので、皆さんの疑問に答えていきますね。
読解力は「たくさん本を読めば自然につく」とは限らない
もちろん読書は大切です。
ただ、読書が好きな子でもテストの読解問題が得意とは限りません。
なぜなら、テストで求められる読解力は、ただ文章を読む力だけではなく、
・何について書かれているかをつかむ力
・大事な部分とそうでない部分を分ける力
・設問で何を聞かれているかを理解する力
・本文のどこを根拠に答えるかを探す力
が必要になるからです。
つまり、読解力を伸ばすには「文章を読む量」だけでなく、「読み方」を身につけることが大切です。
読解が苦手な子に多い特徴
読解が苦手な子には、いくつか共通点があります。
たとえば、問題文を最後まで読まずに答えてしまう子。
本文の内容ではなく、自分のイメージや経験で答えてしまう子。
「なぜですか」と聞かれているのに、理由ではなく内容説明を書いてしまう子。
選択問題で、なんとなく合っていそうなものを選んでしまう子。
このような場合、本人が「文章を読んでいない」のではなく、読み方の手順がまだ身についていないことが多いです。
家庭でできる読解力の伸ばし方
まずおすすめしたいのは、短い文章を使って「何が書いてあった?」と聞くことです。
このとき、いきなり細かい内容を聞くのではなく、
「誰の話だった?」
「何が起きた?」
「なぜそうなった?」
「最後はどうなった?」
のように、文章の大きな流れを確認してあげるとよいです。
読解が苦手な子は、細かい言葉の意味よりも先に、話の全体像をつかめていないことがあります。
次に大切なのは、答えの根拠を本文から探す練習です。
「なんとなくそう思った」ではなく、
「本文のどこにそう書いてある?」
「この答えの理由になる部分はどこ?」
と聞いてあげます。
国語の読解問題は、感想を書く問題ではなく、本文をもとに答える問題です。
この感覚が身につくと、選択問題でも記述問題でも点数が安定しやすくなります。
語彙力も読解力の土台になる
読解力を伸ばすうえで、語彙力も欠かせません。
文章を読んでいても、知らない言葉が多ければ内容を正しく理解することはできません。
たとえば、
「対照的」
「一方で」
「つまり」
「しかし」
「具体的には」
といった言葉は、文章の流れをつかむうえでとても重要です。
このような言葉の意味を知っているかどうかで、文章の読みやすさは大きく変わります。
家庭では、わからない言葉が出てきたときに、すぐに答えを教えるだけでなく、
「前後の文から考えると、どういう意味だと思う?」
と一緒に考えてみるのも効果的です。
小学生と中学生で意識したいことは少し違う
小学生の場合は、まず文章を嫌いにさせないことが大切です。
長い文章を無理に読ませるより、短い文章を使って「読めた」「わかった」という経験を積ませる方が効果的です。
一方で中学生になると、定期テストや入試に向けて、設問の聞かれ方に慣れる必要があります。
「理由を答えなさい」
「本文中の言葉を使って答えなさい」
「適切でないものを選びなさい」
といった設問の読み間違いで点数を落とすことも多いため、本文だけでなく設問を正しく読む練習も必要です。
読解力は短期間で急に伸びるものではない
読解力は、計算練習のようにすぐ結果が見えやすい力ではありません。
しかし、正しい読み方を続けていくと、少しずつ変化が出てきます。
文章を読むスピードが上がる。
問題文の聞かれていることがわかる。
本文に戻って根拠を探せる。
自分の言葉で説明できる。
こうした小さな変化が、やがて国語だけでなく、算数・数学、理科、社会、英語にもつながっていきます。
まとめ
読解力を伸ばすために大切なのは、ただ本をたくさん読むことだけではありません。
文章の内容を整理すること。
設問で何を聞かれているかを確認すること。
答えの根拠を本文から探すこと。
知らない言葉を少しずつ増やすこと。
この積み重ねが、読解力の土台になります。
お子様が文章問題を苦手としている場合も、「読解力がない」と決めつける必要はありません。
多くの場合、読み方の手順を知らないだけです。
一つひとつ手順を整理していけば、文章を読む力は少しずつ伸ばしていくことができます。
家庭教師の現場でも、まずは短い文章から一緒に読み、根拠を探す練習を重ねることで、国語だけでなく他教科の文章題にも変化が出てくるお子様は多くいます。
焦らず、少しずつ「読めた」「わかった」を増やしていきましょう。
